ご覧いただければ分かるように、
弊社では、リビングダイニングキッチンに使う窓は、
天井の高さと同じサイズのものを使っています。
天井と窓の高さを合わせることによって、
そうじゃない窓を使った場合より、
はるかに抜け感が出るし、室内により多くの光を
採り込むことが出来るからです。
また、光が天井までしっかり届くため、
より室内を明るく感じさせてくれるし、窓枠も必要じゃなくなるため、
窓枠の上にたまったホコリを取る必要もありません!
そんなこんなで、
この窓を標準的に使っているのですが、
とはいえ、このハイサッシを使う場合、
気を付けなければいけないことがあります。
こんにちは!
浅沼直人です。
さて今回は、前回の内容にちょっと補足して、
「窓」のことについてお伝えしていきたいと思います!
✔︎カーテンが必要な窓にしない
ズバリ!!
気を付けなければならないことは、
まさにこれです!
例えば、光がたくさん入ってくるからと、
日当たりが良い場所に、その窓をつけたとしても、
同時にそこから人の視線が、入ってきてしまうとしたら、
そこにはカーテンが必要になります。
となると、その窓から入ってくる光を
遮断してしまうことになります。
レースだけでその視線が遮断出来るのならまだしも、
ドレープカーテンまで閉めざるを得ないとしたら、
全くと言っていいほど、光が入ってこなくなっちゃいますからね。
いつもカーテンが閉まったままだと、
庭も空も見ることが出来ませんしね。
また、その窓は、おそらく防犯的にも不安を感じるし、
台風時も強い風がバンバン当たるので、
カーテンと同時にシャッターが必要になると思いますが、
窓が天井まである場合、とてもじゃないけど女性では、
そのシャッターに手が届きません。
結果、手動シャッターではなく、
電動シャッターにせざるを得なくなり、
無駄に家をコストアップさせてしまいます。
つまり、ハイサッシを使う場合、
設置場所をよく考えてつけないと、家の中が暗くなるだけじゃなく、
無駄にコストアップを招いてしまう、ということなんですよね。
✔︎窓の特徴と見え方に配慮する
さらに、弊社が建てる家の多くが平屋なのですが、
平屋の場合、すべての窓のつくり方に注意しなければいけません。
すべての窓が歩く人や近所の人の視線に、さらされているわけですからね。
例えば、弊社では視線が気になる場所には、
横すべりだし窓を標準的に使い、
かつ、フロストガラスを標準的に使っています。
理由は、この窓は上に向かって開くのですが、
それほど窓が開かないため、視線がほとんど入ってこないこと、
そして、窓が軒代わりになるので、
小ぶりの雨程度なら全く中に入ってこないことです。
つまり、天気の日はもちろん、小ぶりの雨程度なら、
ずっと窓を開けておくことが出来るというわけですね。
フロストガラスを使っていることで、
外から中も見えないので、カーテンだって必要なくなりますしね。
また、この窓じゃなく、
引き違い窓(一番ポピュラーな窓です)を使う場合、
窓を開けた時、どうしても視線まで、一緒に取り込んでしまうのですが、
この問題も設置する高さを変えただけで一気に解決します。
例えば、一般的には、
窓の高さは床から2mの位置に揃えるのですが、
引き違い窓をこの高さに設置すると、
外から家の中が丸見えになってしまいます。
そこで窓の高さを床から2mではなく、
あえて天井と合わせてみたらどうでしょうか?
窓の高さが40cm上がることによって、
外から家の中が見えにくくなります。
理由は、外の地面は家の床よりも60cmほど低いため、
仮に窓そのものの高さのサイズが70cmだとしたら、
2m40cm(天井高)-70cm(窓高)+60cm(地面と床の高さ差)
=2m30cmが、外から見た時の一番低い窓の高さになるからです。
結果、その窓にもカーテンが必要なくなり、
その分コストをカット出来るし、
より多くの光を家の中に採り込むことが出来ます。
いかがでしたか?
窓のつくり方一つで、家のコストも、家の明るさも、
家の快適性も格段に変わってくるのが、家づくりの隠れた現実の一つです。
なので、暗くて閉鎖的な家にしないために、
窓のつくり方にも配慮しながら、
家づくりをしていただければと思います。
次回は、
『窓に対する固定概念』に関する情報をお届けいたします。
楽しみにお待ちください!